銀座 のと半島 時代屋
洋食続きだったので、たまには和食で。
前菜は、
▷能登鶏出巻き卵 ▷烏賊塩辛
▷白胡麻豆腐 抹茶庵
▷鯛の煮凍り菜の花寄せ 黄身酢
▷蛸唐揚げ 中島菜ソース
彩り華やか〜♡
そしてどれも素晴らしかった、、、
おだやかで優しいお味。
白胡麻豆腐っていうとめっちゃ胡麻!ってかんじで胡麻の味がキツくてずっと口に残るイメージだったけどこれは全然そんなことなくて他の料理に影響出ない。
菜の花も苦味がなくてさっぱり、優しい出汁のお味に染まってる。黄色身も控えめ。
目も舌もすっかり春モードでカンパーイ♡
▷馬づらはぎ肝和え ポン酢ジュレ 紅葉おろし
ポン酢のジュレと紅葉おろしを混ぜて頂きます♡
おっしゃれ〜!
めちゃくちゃ美味しかった、、、
日本酒がすすむ。。。
肝和えではぎの甘みが引き立つ!
そしてお分かりいただけるだろうか。
器がとっても素敵。有田焼だそうで。
酒器もどれもとってもチャーミング。
酔っ払って写真撮り損ねたけど、、笑
日本酒の酒器が特に可愛い、そして、味も美味しい!
わたしは家修さんという杜氏の獅子吼という無濾過原酒がとても好みだった。最初にがつんと日本酒の旨みがきて、サッと引くキレのいいお酒。通販で買おうかなぁ。
次はお造り!
▷能登半島朝採れ5点刺身盛り
〆鯖 真鯛 甘エビ 水蛸 平目 ツマ彩々
もうプリップリ。。。
真鯛の弾力がすごい。
驚きだったのがエビの殻を外して身を箸で上げると、身がゆっくり内側に曲がってくること!
え?と思ってもう一度箸でつまむとまたゆっくり身が動く!もしかしてさっきまで生きていた…?めちゃくちゃ活きがいい!?!!
お造りのこのクオリティ、、、
焼き物に期待を持たせる。。
焼き物は、、、
▷のどぐろ焼き 丸十蜜煮 赤大根染めおろし
どーん!
のどぐろを贅沢に一人一尾!
あいかわらず淡白な白身なのに脂がすごい!
そして身が甘い!
幸せな時間、、、一尾ぺろり。
▷鰤棒書巻き 蕪 櫻人参 里芋 蕗 柚子
棒書巻きは大根で鰤をくるんだ煮物。こちらも白出汁の優しいお味、、柚子がたっぷり香る。
なんだかホッとするなぁ。
これもめちゃくちゃ美味しかった〜!
たけのこにイカのすり身を挟んで湯葉でくるんで揚げるというちょっと凝ったお料理。温かいうちに藻塩でぱくり!
ふきのとうの天ぷらはサックサクで食感が楽しい。苦味はほんのり。
締めに近づいてきた。惜しいなぁ。
次は酢の物。
▷能登新絹もずく みどり大根 蛇腹胡瓜 黄菊
ちゅるちゅるっともずく。
もずくの磯臭さとか濃いめの海藻感とかけっこう苦手だんだけど、これはそんなのが全然なくて新鮮な爽やかな香り。
▷氷見うどん 薬味 生海苔 白髪葱 山椒香味油
そろそろおなかいっぱいかな…?
とも思ったけれど、氷見うどんの細麺の軽いかんじと山椒の風味でこれまでスルスルっと食べられてしまった。
もうコースも終わっちゃう〜〜〜(涙)
最後は甘味です。
▷苺羊羹 紋平干柿寒天 パンダ豆
パンダ豆とは、、?
食べてみるとすっごく濃厚な豆感、、
延々と食べられそうなおやつ。
羊羹はあまり小倉豆感はなくて、寒天かな?ってくらいあっさりなんだけど、それが苺の酸味と合う〜。
コースを通して全体的にとっても優しい。バランスがよく上品。出汁おいしい。。でもだからといって出汁美味しいでしょ!??っていう図々しさがなく、おれが料理まとめときますんで。っていうクールさがとても素敵♡
そしてやはり北陸は海鮮&日本酒どころだなぁ。
ご馳走様でした〜!
- ジャンル:魚介料理・海鮮料理
- 住所: 中央区銀座5-10-11 川島ビル B1F〜1F
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- (写真提供:鶏口となるも牛後となるなかれ)
- のと半島 時代屋をぐるなびで見る | 銀座のシーフード料理をぐるなびで見る
中目黒 ラ・ルーナロッサ
修了祝い&お花見で中目黒へ!
綺麗だ〜。人混みも凄かった!
屋台も出ていてちょっとしたお祭り感。
ここから少し南へ下ったところに桜を見ながらイタリアンを食べられるレストランへ。ラ・ルーナロッサ。
ほんとうは水ダコなんだけど、タコ苦手で…。
すみません。
▷フォアグラのソテー 春のフルーツと
初めて食べた組み合わせだったけど、フォアグラとフルーツの酸味が意外と合う!
ほんとうはあおりイカとアサリとムール貝なんだけど、、(略。)ジェノベーゼソースの青っぽいいい香りがお口の中で広がる〜。
▷茨城県産ホロホロ鶏のラグーソース 春トリュフを散らして 全粒粉を練り込んだ手打ちパスタ "キタッラ"
手打ちのパスタは固めで素朴な味、、
春トリュフがゴージャス!
▷ブランド和牛のロースト 10年熟成のヴァルサミコヴィネガー
赤身のお肉をあっさりバルサミコ酢で、、!
▷スパイスのグランブルとブラッドオレンジの生チョコレート ハーブのジェラートを添えて
これ美味しかったな〜。
ブラッドオレンジは苦味が控えめでまろやか。
窓から桜を見ながらのお食事なので、ロゼをお供に。
この時期の中目黒は激混だけど、レストランを予約してゆっくり夜桜を楽しむのよいなぁ。
この日は一日中「支配欲」について話した。「支配欲」と一言で言ってもひとによって対象になるもの、時間、強さ、、、色々なバリエーションがあったり。
ご馳走様でした〜!
- ジャンル:イタリアン
- 住所: 目黒区中目黒2-5-23 清水ビル 1F
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- (写真提供:rifurehitomi)
- La Luna Rossaをぐるなびで見る | 中目黒のイタリアン(イタリア料理)をぐるなびで見る
ルヴェソンヴェール本郷
食が人生の楽しみの8割の生活もあと少しだけど、ちゃんと楽しんでるぞってことを忘れないように書いておきたい。
近場で気分転換。
ちゃんと写せてないけど、右端。
可愛い盆栽がお出迎え。
▷オリーブとカルダモン風味のシフォンケーキ
ふわっふわ!羽毛のお布団みたい。。。
▷ポムスフレ
カリッとした表面の中から温かいマッシュドポテト。しょっぱおいしくてシャンパンがすすむ〜🥂
▷鰆 ホワイトアスパラ 柚子
もう鰆とホワイトアスパラが出てくる季節になったんだなぁ。焼いたアスパラガスのよい香り☺️寒鰤が終わっても鰆があるから我が国は大丈夫ってかんじがする🙆
▷花愁仔豚 蕗の薹
カシューナッツばっかり食べた豚だから花愁豚🐽香ばしい豚のいい匂いが、、、
蕗の薹(ふきのとう。こういう字を書くらしい。読めない。)の苦味がいいアクセントになる。昔は春の山菜の苦味って苦手だったんだけど、お酒を飲むようになってからおいしくかんじられるようになってきたなぁ。
春らしいメニューが続く。こちらも運ばれてくるとふわっと磯の香りが、、、
ブイヨンに浸っているポワレは初めて食べる。。。とっても美味しい!アオサって結構主張が強いイメージだけど、これはマイルドで白身魚とブイヨンと合う。
▷マグレ鴨 スパイス
マグレ鴨とは、フォワグラを作るために育てられた鴨だそう。そのわりには赤身のお肉、、!
鴨肉のソースというとこってりとろりのイメージがあったけど、これはシードルだそうであっさりさらり。意外と合うんだな〜。
▷ホワイトチョコレート レモン
お口直しのシュークリーム。サクッと割ると中からホワイトチョコレートとレモンソースがとろり〜。甘さ控えめ。
このあたりから店内でかかっているクラシックのジャズアレンジが気になって仕方がない。例えば、その曲のポップさを引き出したいとして、切なさ怒り悲しみ郷愁まで削ぎ落としてしまうのは納得がいかない。相方はクラシック弾きなので色々解説してくれる。うんちくはつまらないけど、構造についての話は楽しい。「エモーショナルな表現」ってなんなんだろうね。奥行きってどこで生まれてるんだろう。
▷ サクラ ビーツ リュパーブ
桜のアイスクリームとビーツのムース、シュパーブのコンポート。うえにかかったハイビスカスのゼラチンでとっても華やかな見た目の春デザート💐 底の焼きメレンゲかめちゃくちゃ硬くて甘いんだけどそれがぼんやりした花の味にいいアクセントになる。
▷小菓子
マドレーヌと抹茶のマカロン。マカロンは外が薄くてサクサク、中にねっとりかための抹茶の層。抹茶のお菓子というと抹茶が強すぎて繊細さがなくなって好きじゃなかったりするんだけど、これは抹茶の風味が控えめでよかった〜。
カジュアルでリーズナブルにんだけど、食器も気が利いていたりして、しっかりコースも楽しめる穴場なお店でした💁
ご馳走様でした!
- ジャンル:フレンチ
- 住所: 文京区本郷6-16-4 フォーレスト本郷 1F
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- (写真提供:sumik236)
- ルヴェソンヴェール 本郷をぐるなびで見る | 本郷のフレンチ(フランス料理)をぐるなびで見る
次の日の夕飯はこれまたご近所、駒込の「福八」さんで、、、
フグ🐡
超穴場スポット。
なんと8のつく日はフグコース半額!
(そもそもコースも高くない。)
あと、うなぎもおいしい。
しっとりふわふわ。。。
タレもごはん何杯もイケるおいしさ♡
東京でおいしい鰻食べるハードル高いけど、このお店ならさくっとおいしい鰻が食べられる。
まじで助かる。
ご馳走様でした〜!
ギルレモ・デル・トロ監督『シェイプ・オブ・ウォーター』おまえの愛するアイツも、おれの愛するアイツも、あの子の愛するアイツも半魚人
アカデミー賞の発表を機に、しばらく足が遠のいていた映画館へ。2018年アカデミー賞作品賞受賞作品、シェイプ・オブ・ウォーターを鑑賞。
この映画、観る前からネット上の感想がきな臭くてめちゃくちゃ気になっていた。すごく感動している人もいたし、すごく憤慨している人もいたし、すごく絶望している人もいたし。それらの感想全部かなり面白くて、というのも映画について語ることによって無意識に書き手の人生観の一端を語ってしまっているものが多くて、観た後に人生観語りたくなっちゃう映画とはどんなものなのかって期待値が高かった。そして本作はその期待を裏切らなかった。
かつ、ショーレース的にもアカデミー賞作品賞、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品というだけあって、面白さは担保されているようなものなのだけど、実はこの映画を楽しむには3つ程ハードルを越える必要がある。
(本作に憤慨している人はこのハードルを越えられずつまずいている人が多い。)
ちょっとそのことについて忘れないうちに書いておきたい。
あらすじは公式サイトから引用すると、
予告編:『シェイプ・オブ・ウォーター』30秒TVスポット(細野さんナレーション入り) - YouTube
1962年、アメリカ。
政府の極秘研究所に勤めるイライザは、秘かに運び込まれた不思議な生きものを見てしまう。
アマゾンの奥地で神のように崇められていたという“彼”の奇妙だが、どこか魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。子供の頃のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は必要なかった。
音楽とダンスに手話、そして熱い眼差しで二人の心が通い始めた時、イライザは“彼”が間もなく国家の威信をかけた実験の犠牲になると知る。
映画『シェイプ・オブ・ウォーター』オフィシャルサイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
(ここから先、核心に触れない程度のネタバレあります。)
まず、
1.人間が半魚人を愛する、というシチュエーション、これは無条件に受け入れて。
"彼"の身体に鱗がついていようが、愛嬌のあるブサメンであろうが、人間の指を切り落としてようが、愛猫食っていようがなんであろうが、主人公イライザは半魚人の"彼"を好きになる。そのことを無条件に受け入れる必要がある。ちなみになんでイライザが半魚人を好きになるかの描写はそんなにクドクドダラダラ親切にはやってはくれない。説明的な台詞はないわけではないが、物語のかなり後だ。まずは説明なしにこのシチュエーションを受け入れる必要がある。じゃないとこの映画は楽しめない。
というのも、この映画はなんで人間が半魚人を好きになるかを説明する映画ではない。恋やら愛やらが始まったら、人間ってどんな無茶で滑稽で美しいことをしでかしてしまうんだっけということを描くことにこそ力点が置かれた物語だからだ。なんで好きになったかとかそんな野暮なことクッドクドダッラダラ親切に説明している暇はない。
てかまぁ自分の胸に手を当てて考えてもみてほしいのだけど、わたしたちが今まで好きになってきたありとあらゆる人たち、半魚人となにが違うんだろうか。鱗こそついてないけど30分もかけて毎朝髪を珍妙なかたちに仕上げているとか指を切り落とさなくても出合い頭いきなり無礼な言葉で攻撃してきて第一印象最悪とか猫は食べないけど心酔してるアーティストのことメンヘラブスって言うとか、ランチの最中に前触れもなく不機嫌になるとか、あんなに好きだと言ってたのに振られるとか、おまえの愛するアイツも、おれの愛するアイツも、あの子の愛するアイツも半魚人並みに「他者」である。
しかし、わたしたちはそんな理不尽な他者もなんやかんやで好きになる。おれの好きなザ・スミスをあの子も好きって言ってたとか(貴様を好きだとは言ってない)、もう第三者が聞いたらはぁ?って言うきっかけでしょーもない人間を好きになる。
『(500日)のサマー』好評レンタル配信中 - YouTube
マーク・ウェブ監督『(500)日のサマー』サマーはビッチなのか問題 - はるち
それでも、本作で彼女や"彼"が惹かれあう背景のようなものはかなり説得的だと個人的には思うけど(彼らが愛し合う以外に選択肢なんてあった?とすら思える。)それを飲み込めないって人でも、まぁ恋ってそんなもん、と了解して次へ行こう。この映画を楽しみは、そんな風にして落ちた恋が、イライザになにをさせてしまうのかってところに肝がある。恋に落ちたワケはこの際、置いておこう。
次のハードルは、
2. 映画内で起こるシュールなジョークに全力で笑え。
この映画、ホラーとかミュージカルとか怪獣映画とか色々と言われているが、軸にあるのは、実は、超王道純愛ラブコメディである。おかしみのあるシーンでは全力で声出して笑ってほしい。
シュールな笑いなのでちょっとわかりにくいが、恋しちゃってるんるんの人間や仕事に命懸けすぎている人間は、第三者から見たらだいたい狂ってるしおかしい。いつまで卵並べるんだよとかトイレの前だけ手を洗うなんてキモすぎとかやたら前振りの長いキャデラック秒でぶち壊されるとか初夜の直後に浮かれた赤い靴下ろすなんてわかりやすすぎとか、その他挙げればキリがないが、そういう笑いどころで全力で笑おう。ちなみにこの映画を一緒に観に行った相方は引くくらい声を出して笑っていて、観終わった後、大いに楽しんだ、癒されたと言っていた。
本作は、そもそも人間と半魚人が恋ってwwwwというところから始まっている。あくまで象徴的なファンタジーであってマジガチで観る現実世界のドキュメンタリーではない。ここで肩の力を抜いておかないと最後のハードルで大転倒の末大怪我をすることになる。
最後のハードルは、
3. 多様性とか差別とか小難しい話は一旦忘れて、理屈ばっかこねるクソ野郎はあらゆるラブストーリーの敵だと思い出せ。社会問題について思いを馳せるのはその後でいい。
多分ここでつまずく人は多い。
確かに、マジョリティーvsマイノリティーの構図はある。しかもかなりわかりやすいかたちで提示されている。でもね、この映画、超王道純愛ラブコメディなんだよ。超王道純愛ラブコメディでは、ストリックランドは白人ヘテロ男性正社員でなくても悪役になる運命にある。だって彼は、合理性の秩序の中に生きる人間だから。
ラブストーリーにおける敵役って、恋敵を想像しやすいけどそうではない。ラブストリーの本当の敵は、恋路に水を刺す屁理屈だ。恋やら愛やらは、理不尽で非合理。あれをしたらこれをせねばならぬという契約関係ではなく、一方的で献身的な思いのぶつけあい。恋バナに合理性を持ち込む不躾な輩がいたら速攻血祭りにあげられるのは女子会だって男子会だって古今東西同じだろう。
ストリックランドは合理性を象徴する。軍隊的なヒエラルキーと職務に忠実で、交換可能な組織の駒で、合理主義!手続主義!の中に生きる孤独な個人。彼にメリットなしに付き合ってくれる友だちとかちょっと想像できない。
一方、イライザは無料で映画のチケットくれる親爺さんとか好きな店員のために不味いパイを買い続けるおじさんとかぎりぎりにタイムカード押すために場所取りしてくれる同僚とか、とにかく貸し借りなしの一方的な行為を当たり前にできる人に囲まれている。卵タイマーの音を聞きながら毎朝決まった時間になされるオナニーは、彼女の時間に支配されたつつがない日常は、"彼"との逢瀬で紅色に染まる。合理性の忠実な僕である可哀想なストリックランドくんは、理不尽な性愛の世界のビギナー中のビギナーであり、彼女に勝てる見込みなんて少なくともラブストリーにおいては最初から一ミリもなかった。(演出的には下手くその典型みたいなセックスまで馬鹿にされていている。可哀想。)
だから、この映画がオール・ホワイトキャストで作られた70年前の映画だったとしてもストリックランドは救われない。恋やら愛やらの原理原則から、彼が裁かれてしまうのは当然の帰結であって、多様性うんぬん以前の問題だ。むしろここで描かれるのは、極めて伝統的で普遍的で、ピュアなラブストーリー。マジョリティーvsマイノリティーの権力闘争に話を矮小化してしまうと、本作はまったく楽しめない。そんな陳腐な日常の話じゃない。恋愛によって日常のルールが捻じ曲がってしまう物語だ。本作で示唆される社会問題について思いを馳せるのはそのことを理解した後でいい。
(ちなみに、ストリックランド役のマイケル・シャノンはマーティン・スコセッシが製作総指揮を務めたHBOの『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』というドラマでもマフィアの裏ボスに異様に執着する保安官を好演していて、彼のことを事前に知っていると顔を見ただけでもアウトローを神経症的に敵視する官僚主義の狂人というイメージが増幅される。)
S1 Ep 1: Boardwalk Empire - Recap Video - Boardwalk Empire | HBO
以上3つのハードルを乗り越えて鑑賞することができれば、本作は非常に楽しめる。美術も音楽も素晴らしく、ウィットに富んでいてチャーミングだ。人生はきっと豊かになる。アカデミー賞の最近の傾向ガー、とか、多様性ガー、metooガー、とかの議論に疲れて勝手に肩身狭くなって金払って鑑賞してブチ切れるとかまじで損。映画の懐は深い。
銀座東急プラザ ESqUISSE CINq(エスキス サンク)
いわゆるポリアモリーなので、クリスマスや年末年始などイベント期、スケジュール調整がたいへんになる。でも、それぞれに「その人」とだけの思い出作りたい。
てわけで、バレンタインに「その彼」としか体験できない場所行ってきた。ESqUISSE CINq(エスキス サンク)。
ここは多少お金はかかるけど、ミシュラン2つ星のデザートだけが数千円で楽しめる。むしろお得なのでは。
デザートコース、まずは、
お口直しのクレームダンジュ。
柑橘類の酸っぱ味とふわふわのチーズ、飴細工のサクサク感。一瞬でさっきまで食べてたものの余韻が一瞬で口から消える。なにこれ魔法?
わたしは季節のデザートプレートを注文。
りんごのコンポート、ブルーベリー、ナッツ、パイ、めまぐるしく食感が変わる。見た目もカラフルで立体感があって上から見ても横から見ても可愛い。八方美人過ぎて上手く写真撮れなかった。バニラアイスとキャラメルとチョコのソースで全体的にとっても優しいお味〜。
相方の注文したのが凄かった。
この、ゴールドの球体をぱかっと割ると、中からシャンパンのアイスクリームと黒トリュフが出てくる。これが超ゴージャス。ぜっっっったい、お茶じゃなくてシャンパンコニャックカルバドス等で楽しむのがいいと思う。濃厚とろける〜。
コースの最後はお茶菓子。
これも美味しかった。
キャラメルのマカロンはちょっと塩気を感じるさっぱりめ。生地がサクサクしてて好みだった。カヌレのキャラメリゼは結構ビターめ。コースの最後に甘すぎなくて優しい。ヌガーは柔らいタイプで中のナッツの食感の変化を楽しめる。
見た目は勿論なのだけど、香り、味、食感の複雑さ繊細さ、立体感…、、芸術だった、、、素晴らしかった、、、
意外と軽めなので夕飯食べてから早めに切り上げてふらっと寄るのもよし。
同じビルに入っている 「東のはなれ のまえ」の牛フィレ肉の唐揚げとか美味しかった。衣のサクッとカラっととフィレの柔らかさ、ジューシーさがあいまって最高。日本酒バルなので良いかんじにさくっと飲んでさくっと出れる。
ご馳走様でした!
【閉店】エスキス サンク (ESqUISSE CINq) - 銀座/ケーキ [食べログ]
- ジャンル:京料理
- 住所: 中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座 11F
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- (写真提供:?akn?)
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麻布十番 VIA Brianza
今夜はいつもより足を伸ばして麻布十番へ。
お店に入ると思いの外大切な日系のきちんとした雰囲気…。白いテーブルクロス…。ゆったりとした席…。緊張…。
席に着くと…
か、かわぇええ…。
こういうちょっとした絵をささっと描けるの、うらやましいよね〜〜〜〜〜色紙とかさぁ、ちょっとしたカードとかね〜〜〜〜〜
器用さんがいるお店なんだなぁ。
(インスタでお店の名前を検索したら可愛いラテアートもたくさん出てきた。わたしのお気に入りはトトロのラテアート。実物よりまるっこくてかわいい。)
いつもは少食なので品数の少ないプリフィックスとか頼むんだけど、めずらしく相方が一番品数の多いコースを食べたがるのでおまかせの8品コースを選択。
お店の人が丁寧に苦手なものを聞いてくれる。
イタリアンのコースはパスタ2種類じゃん、なのに海鮮苦手な人がいると困るよね、わかる。なのに好き嫌い言いまくってしまって申し訳ない。。。
乾杯はシャンパン🍾
相方がいつものようにうんちくを垂れる。
おじさんのうんちくが面白かった試しはないが、いきいき話す姿が可愛い。ググりながら会話のリズムが崩れるのなんて気にせずに正確な知識を伝えようとするぶかっこうさが可愛い。許す。
お通しはカプレーゼ♡
<モッツァレラチーズとトマトのカプレーゼ>
(ほんとうはいくらと白子となにかのはずだった。。魚卵苦手で…。)
塩加減が絶妙。シャンパンをぐいっといってしまう。。
<鰤のカルパッチョ>
寒鰤、食べ納めかな。食べてない人は早く食べよう。寒鰤は国の宝。ぷりっぷりで甘〜い♡
<トリュフのオーブン焼き>
酒がすすむぜ、第二弾。トリュフがこぼれとるよぉおおおオーブン焼きの下はチーズと半熟卵。濃いめ濃いめ濃いめの具材をぐっちゃぐちゃにして食べる。互いに絶対に負けないぜ選手権。上品なしょっぱ濃い味でとにかく酒が進む。食べ終わると喪失感がすごい。
ちなみに隣のカップルはまだ10代らしくコーラを飲みながらこれを食べている。
いろいろとマジか🇺🇸
<名古屋コーチンのラヴィオリ>
肉汁ぶわっとパスタの甘さとソースの塩気と旨味で、はい、天国〜。
<牛のミートソース >
ごぼうの笹がけが入っていてびっくり!
意外とさっぱりしていてトマトの酸味も感じられる◎
<りんごと生姜のグラニテ>
ここでお口直しのシャーベット。
お口直しという文化、知らなかったんだけど…。これ魔法!?!!あんなに肉肉しかった口の中が綺麗さっぱり洗い流された、、、普通にシャーベットとしても美味しい。家に常備したい。笑。
<田村牛のランプステーキ>
柔らか〜〜〜い!
<紅まどんなと金柑のコンポート ホワイトチョコレートアイス>
ホワイトチョコというと歯か浮くほど甘いイメージだけど、こちらの甘さはかなーり控えめ。おかげで苦味少なめの紅まどんなと金柑の甘みが引き立つよ〜。うまいよぉ〜。。
おなかいっぱ〜い。ご馳走様でした♡
こじんまりした落ち着いたお店ながら、流石麻布十番。お店にはグッチの時計を1周年記念プレゼントする芸能人風の10代カップル、愛人稼業の資金元手になにやら教室を開いてがんばってるど綺麗なお姉様、IT長者の家族連れなど濃いめのお客さんがわんさか来て人間観察にも事欠かない。めちゃ楽しい。笑。
港区って、東京カレンダーの世界って、ほんとうに在るんだ。
ご馳走様でした♡
- ジャンル:イタリアン
- 住所: 港区麻布十番2-17-8 パークIビル 1F
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- (写真提供:ニノ0203)
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